九重大分山行脚 

 

TOP

アルバムインデックス

スライドショー

山別検索

ルートマップ

野の花集

花の図鑑

 

黒岳・天狗岩(九重連山)霧氷の朝駆け登山フォトアルバム  

(登山記) 

ルートマップ 

2010.04.14

 
           今日は、久しぶりの黒岳。標高は1556mと九重連山では低い方だが、私のお気に入りの天狗岩への朝駆けだ。
           
           前回の黒岳は曇り空だったので、今回こそはと期待する。自宅(大分市)をいつもの時間である午前0:30出発する。
 
           今日は、寒の戻りで風も有り寒い。空は雲が有るが星も見え、天気予報では回復方向なのできっと大丈夫だろう。
 
           登山口は今年初めての今水だ。長湯温泉から七里田温泉を通り、午前1:45今水登山口到着。
 
           ここ今水には懐かしい思い出がある。約34年前の高校生の頃、友人とエノハ(ヤマメ・アマゴ)釣りに来たのが最初である。
 
           その頃の今水はといえば、まだ草原で広く見渡せ、川沿いに木が有った程度だ。春には野焼きが行われていたと思う。
 
           草原には牛が放牧され、朝の暗いうちに今水に釣りに来ると、目の前に牛がニョキッと立上りビックリしたのを思い出す。
 
           そういえば、釣りでも川によく朝駆けをしていた。何か登山と渓流釣りには共通点が多いような気がする。
 
           それから、滝の近くの炭酸入りの湧き水を飲んだ時、初めての味わいに感動したのを良く覚えている。
 
           現在の今水は、木がうっそうと茂り、エノハが登れない砂防ダムがいくつも出来、エノハも居ないような気がする。
 
           ただ、木が増え山の保水能力が高まったせいか、川の水量は増えたような感じがする。
 
           今では車で簡単に来れるので登山するのにはとても便利だが、昔の今水の風景が目から離れず何か寂しいものが有る。
 
           昔を思い返しながら準備を整え、午前2:30今水登山口を出発。
 
           空は満天の星空に変わっていて、風は無いがやはり少し寒い。
         
           最初の坂を登り切り、二つ目の柵を過ぎた辺りから、道が少し不明瞭になり。暗闇の中、慎重にテープと踏み跡を探す。
   
           ここでも黄色の蛍光テープに助けられ進む。
 
           岳麓寺分岐を過ぎ登り坂を過ぎると、急に風が強くなり山鳴りが始まる。天狗岩山頂の強風をついつい想像してしまう。
       
           風穴を過ぎ、いよいよ黒岳への急坂へ取り付く。ゆっくり登るが、やはり汗が噴出す。
     
           黒岳と言う名前の割りに登路には、滑りやすい黒土は少なく私には登りやすい山だ。ただ、落石には充分注意が必要だ。
 
           天狗分れを過ぎ天狗岩へ取り付くが、風はさほど強くなくほっとする。
 
           午前4:30天狗岩山頂に到着。予定より30分早く着いた。ゆっくり防寒バージョンに着替え、星空の下で朝焼けを待つ。
 
           が、日の出時刻が近づくにつれ、平治岳方向から巨大なガスの塊が見る見る打ちに、こちらへ向かって来る。
 
           やがてガスは高塚山を飲み込み、天狗岩をも包み込んだ。ガスと共に風も強くなり、北西の風が天狗岩を叩きつける。
 
           それから30分ほど待ち、「朝駆け、撃沈」と確信する。
 
           ふと、北側の木の枝を見ると、少し白くなっている。霧氷が出来始めていた。しかし、あまり期待はしていなかった。
 
           午前7:00頃やっと、薄日が差し始めた。ひょっとすると、ガスの具合は良いので後は日が差してくれれば、ブロッケンだ。
 
           岩の頂点に立ち、日が差すのをひたすら待つ。そしてついに「ブロッケン」が淡く現れた。
 
           興奮しながらあわててシャッターを切る。日差しが強くないので鮮明ではないが、念願のブロッケンが撮れた。
 
           ガスが薄まりブロッケンも終り霧氷を見てみると、わずか1時間足らずで、驚きの成長だ。
 
           目の前で、霧氷が全く無い状態から出来るのを見たのは初めてだ。
 
           お日様は相変わらず、白っぽい青空の中霞んだまま、大船山と高塚山を照らしている。
 
           午前8:20下山開始。さすが平日で時間が早いので、登って来る人は居ないが、落石に注意して下る。
 
           帰りのルートは今回も散歩がてら、途中から上峠へ廻って今水へ下るルートを歩いた。
 
           黒岳の山腹をトラバースするこの樹林帯のルートは、紅葉の時期に是非歩きたいルートである。
 
           今日は、「朝駆け、撃沈」で始まったが、ブロッケンは現れ、霧氷の出来るのも見れた。充分な感動を頂いた。感謝。
 
                                                                               
 
 
 
 
 
 
 

 

 

ガスの中の黒岳・天狗岩山頂

 
 
 
 
 
 
 

 

 

見る見る内に霧氷が出来た黒岳・高塚山 

 
 
 
 
 
 

 

 

ガスがやっと晴れた黒岳・天狗岩山頂

 
 
 
 
 
 
 

 

 

1時間足らずで出来た黒岳・天狗岩の西側の霧氷

 
 
 
 
 
 
 

 

 

ガスが晴れかけた大船山と黒岳・天狗岩の霧氷

 
 
 
 
 
 

 

 

黒岳・天狗岩からの霧氷の高塚山

 
 
 
 
 
 

 

 

林道からの黒岳・天狗岩 

 
 
 
 
 
 

TOP

アルバムインデックス

スライドショー

山別検索

ルートマップ

野の花集

花の図鑑

 

九重大分山行脚 

現在の閲覧者数: