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三俣山(九重連山)北峰*マンサクと霧氷登山フォトアルバム

(登山記) 

2011.04.24

 
        2週ほど春の妖精たちの花散策に没頭してしまい九重山麓をウロウロしたが、

        今週からは恋しくなった山頂へと戻る事にした。
           
        さて何処に登ろうかと思案の結果、ネットの情報等によりまだまだ残っているマンサクの花が気になり、

        三俣山に登る事にした。
 
        本来ならば指山〜三俣山北峰ルートと行きたい所だが通行禁止のようである。ならば、その脇にある谷を登りたくなる。
 
        だが登れるのか?。等高線を見てみるとそう急でもなさそうであるが、

        ネットの写真を見ると途中に登れそうに無い落差がある。
 
        まあ、その部分は左右へ迂回すれば何とかなるだろうが、

        無理はせずに途中で引き返すつもりで三俣山北峰を目指す事にした。
 
        快晴で半月の大分市を午前4:30出発して、

        長湯温泉から久住高原そして瀬の本高原を右に取り牧ノ戸峠を越え長者原へ下る。
 
        すると目の前に朝焼けに浮き上がる指山や三俣山のシルエットが浮き上がり、

        ついつい車を停めて見入ってしまった。
 
        長者原からは硫黄山道路へと切り返し指山自然観察路入口を目指すが、

        途中で今度は霧氷に包まれた三俣山が現れた。
 
        霧氷が朝日に照らされ浮き上がり輝く、これまたしばし見とれてしまう。

        この時期にあれだけの霧氷とは何とも有り難い事だが。
 
        あの霧氷が山頂辺りに着く頃まで残っていてくれたら良いのだが、それは叶わないことであろう。
 
        指山自然観察路入口すぐ上のゲート前に車を停め、午前6:20出発して坊原方向へ硫黄山道路を進み、

        10分ほどで左へ分岐。
 
        ここで想定外のゲートと通行禁止の看板。少し考えたが何せまだ10分、

        今回だけとの事をゲートに御願いをして脇を抜けた。
 
        やや後ろ髪を引かれながら蛇行したコンクリート道を、

        20分ほど歩くと指山南面の大岩壁に突き当たりコンクリート道は終わる。
 
        砂防ダムもこの辺りまでで後は大きくえぐられた谷の入口が見えるだけだ。

        この光景を見ただけで腰が引け躊躇してしまう。
 
        とにかく無理せず行ける所まで行こうと自分に言い聞かせ大きく口を開けた谷の中へと飲み込まれて行く。
 
        とにかく落石が一番怖いので終始上を確認しながら谷の中央部は登らず左右の縁を一歩一歩登っていく。
 
        谷の傾斜は実際に取り付くと、写真で見たりや、登る前に下から見上げた感じとは全く違いかなり急に感じる。
 
        又、登って来た谷を振り返り見下ろすと更に急傾斜に感じ、下る事がいかに心理的に危険であるかを思い知らされる。
 
        だが、いつでも引き返す気持ちだけは持ち続け、時間はタップリと有るのだから焦らずゆっくりと高度を上げる。
 
        谷の中盤を過ぎた辺りだろうか天候が悪化し始めたようで、山頂部がガスでかくれ始め、

        風も次第に強く吹きつけるようになった。
 
        期待していたマンサクの花も充分残っていてくれたし、喜んでいいのやら?天候悪化のお陰で霧氷も無くなるどころか、
 
        むしろ成長をしてマンサクの花辺りまでをも包み込みだした。

        なんとも言いようの無い黄と白と緑と茶の見事な自然美に魅せられ、
 
        我を忘れて谷の縁に佇む。この場所へは2度と来る事は無いと思うと、ついついシャッターを押す数も増えていく。
 
        その後も悪戦苦闘し、時折り潅木林内へ迂回しながら、谷を登る事2時間10分、

        午前9:00ようやく三俣山本峰と北峰の鞍部・
 
        大鍋の縁へ到着する。見上げていた指山が遥か眼下に見下ろせ、登った高度を肌で感じられる。
 
        ガスも薄れ三俣山本峰と北峰も姿を現わし、本峰北斜面のマンサクの花も多く残っている。
 
        小休止後三俣山北峰へと最後の坂を登りだすが、ここへ来てガスと共に横殴りの雪が降り出し積雪し始めた。
 
        午前9:20、指山自然観察路入口から3時間で霧氷と雪で白くなった三俣山北峰山頂に到着する。

        気温氷点下2℃、視界20〜30m。
 
        三俣山北峰から指山へのルートの通行禁止の看板は支柱のみが残り無くなっているようである。

        誰か間違わなければ良いが。
 
        おにぎりを食べながら天候の快復を少し待つが変化は望めそうに無く、

        三俣山北峰を未踏である舞鶴尾根ルートへと後にする。
 
        舞鶴尾根ルートはかなり急坂で、雪もうっすらと積もり滑りやすく慎重に下って行く。

        北峰に近い内は踏み後はしっかりしているが、
 
        下の方は分かりにくくテープ無しでは迷子になりそうだ。

        三俣山北峰から1時間で指山自然観察路に合流して指山登山口を目指す。
 
        まだまだ春の気配の薄い指山自然観察路を歩く事30分で指山登山口に到着する。
 
        雪も雨に変わり視界も悪く登山道もとても滑りやすくなっているので、指山へ登るかどうか迷ったが、

        時間が早いので登る事にした。
 
        傘を差し45分かけて指山頂に到着するが、天候は変わること無しに視界は50mほど。

        三俣北峰への通行禁止の看板を確認する。
 
        小休止後、指山をクロボクと戦いながら下山し、

        午後12:30今日の出発点である指山自然観察路入口上のゲートに到着する。
 
        その後、まだ時間が早いので長者原のタデ原湿原へ花散策へ寄ってみる。日曜日であるが雨も降っており人は少ない。
 
        野焼きの後の黒々とした湿原の中にリュウキンカ・サクラソウ・キスミレなどが雨露に濡れ生き生きと花を咲かせていた。
 
 
 
 
 
 

 

 

朝焼けに浮き上がる指山・三俣山北峰・本峰のシルエット(牧ノ戸峠と大曲の間より)

 
 
 
 
 
 

 

 

朝日に照らされる霧氷の三俣山北峰・本峰(指山自然観察路入口付近より)

 
 
 
 
 
 

 

 

朝日に照らされる霧氷の三俣山本峰を見上げる

 
 
 
 
 
 
 

 

 

霧氷とガスに覆われる三俣山本峰西斜面とマンサクの花

 
 
 
 
 
 

 

 

霧氷とガスに覆われる三俣山本峰西斜面とマンサクの花

 
 
 
 
 
 
 

 

 

三俣山本峰西斜面の霧氷とマンサクの花

 
 
 
 
 
 
 

 

 

ガスが薄らぎ山頂部を覗かせる霧氷の三俣山本峰とマンサクの花

 
 
 
 
 
 
 

 

 

ガスと霧氷に包まれる三俣山本峰とマンサクの花

 
 
 
 
 
 

 

 

霧氷に包まれる三俣山本峰西斜面のマンサクの花

 
 
 
 
 
 
 

 

 

霧氷に包まれたマンサクと三俣山北峰

 
 
 
 
 
 

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