本日(27日)、大船山へ「夕駆け」をしました。山頂部の紅葉はピークを過ぎていましたが、 「腐っても鯛」でとても綺麗な終演でした。 米窪西斜面の紅葉は、今まさにピークの状態でして斜面を鮮やかに燃え上がっていました。 今秋の大船山の紅葉は台風の影響で長く見ることが出来、私のような中年の軟弱な体で3回も登ってしまいました。 その引き付けられる大船山の魅力をしみじみと感じさせられた秋でした。 (登山記) 今秋、1回2回と大船山へ登って見て、 台風の影響を受けながら落葉を最小限に紅葉へと向かう大船山の終演を見たくなった。 先ず、前日(26日)に台風一過を狙うが台風の影響がまだまだ強く残り、今水登山口近くからユーターンして帰る。 翌27日の天気は申し分なく、日曜日ということもあって朝6:30の今水登山口には多くの車がすでに駐車していた。 午前7:00前、今水登山口を出発する。予定としては、風穴から米窪縁に上げて、 段原経由で大船山頂へ昼頃到着。 その後天候次第で「夕駆け」までとする。 岳麓寺分岐を過ぎて大船山東尾根分岐へ上げると、綺麗に紅葉した黒岳が目に飛び込んでくる。 その紅葉を右手に見やりながら風穴手前の大船山分岐へと進む。つい黒岳にもと頭をよぎるが、 所詮体力が無い。 大船山分岐から米窪へと取り付き、背後の黒岳の紅葉に時折り力を借りながら、約1時間かけて米窪縁に到着。 早速とばかりに米窪内部を覗き込むと、運良く丁度ピークのようでドウダンが真っ赤に燃えていた。 その米窪内壁の紅葉を長々と堪能しながら段原まで1時間30分もかかってしまった。 ごった返す段原から北大船山へ寄り道して米窪西斜面を確認するが、バッチリ全面紅葉のピークのようだ。 連なる登山者の列に混じりながら大船山頂を目指し、12:00丁度山頂に到着する。 大船山頂も今秋最後となろう大賑わいを見せていた。 御池の紅葉はさすがに落葉が目立ちなかなか写真にしづらい。 紅葉の滝の方も落葉はまま有るもの彩り鮮やかにピークの様相を呈している。 段原から確認済みの米窪西斜面は、言うまでも無く紅葉のジュータンを広げたように、 そのスケールは九重一だろう。 台風の影響で遅れていた紅葉もここへ来て一気に進み、大船山頂から鉢窪まで紅葉が連なっていた。 天候の方は、大船山上空には常に雲が有り時折り顔を覗かせる太陽との根気比べの様な時間が続く。 日没の方向は雲が空いているので、「ミラー紅葉一文字焼」を狙うことにして、 時間つぶしに御池やら山頂周辺部をうろつく。 3:00過ぎ、ふと山頂を見上げてみると人影が無く山頂へ上がって見るとあれだけ居た登山者が誰も居ない、 引き際の良さに関心するのと、貸切状態の喜びがこみ上げてくる。実はよく見ると山頂西端にもう一人居られた。 御池へ降りてみたが、こちらも誰も居らず静まり帰っていて、さっきまでのあの喧騒とのギャップに驚く。 「ミラー紅葉一文字焼」の時間となるが、御池のさざ波は止んでくれず、揺らぎながらのものとなった。 御池から山頂へと戻り、夕映えの時に備える。そして大船山の紅葉は終演のごとく5:30前に最高潮に輝き、 幕は閉じた。 もう一人の方は日没前に下山されて、最後は山頂に一人残った。 急に寒くなった山頂から、夕焼けを背にして、裏焼けに向かって下山を始める。 あまり慌てることなく、1時間40分で今水登山口に到着し帰路に着く。 |
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まさにピークの状態の米窪西斜面の紅葉
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鉢窪まで連なる大船山西壁の紅葉
落葉が目立つ御池の紅葉
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一番鮮やかだったのはここかも
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落葉が目立つが、それでも美しかった
夕日に映える御池の紅葉
「ミラー紅葉一文字焼」 モドキ
参考 「九重の四季」
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夕日に輝く紅葉の滝