牧ノ戸へ走らす車からの深夜の空は、やけに雲が多い。おかしい、たしか晴れの予報だったはず。 ラジオでも、「北部九州は所により昼ごろまでは雪雲に覆われる。」と流れる。 氷点下5℃を表す久住花公園前の温度計を通り過ぎるが、九重連山のシルエットばボケてて分からない。 午前2:30、氷点下9℃の牧ノ戸登山口に到着する。今日は3連休初日、さすがに朝駆けも多そうである。 約1時間目をつむり、午前4:00アイスバーン化したコンクリート道を歩き出す。アイゼンは置いて来た。 弱かった風も西千里辺りでは強くなり、気温が低いせいで風が顔に刺さる。 久住避難小屋手前下りでスリップに少し苦労をしながら、防寒のため久住避難小屋へ寄る。 久住避難小屋辺りから先は、さすがにアイゼンが有った方が良かった。 苦労しながら午前6:00過ぎ久住東尾根に到着する。 気温氷点下11℃、風も強く何も見えないホワイトアウト。風を避けて長期戦の構えで待機する。 日の出時刻が近づき気配は見せるのだが、その先へは進んでくれない。 そして日の出時刻となり「撃沈」となる。 しかし、日の出時刻から少し待つと東の空が開いて朝日が差した。稲星山も現れ、霧氷林も薄く色づいた。 その後の展開に大いに期待をしたが、残念ながらそこまでで終わってしまった。 その後は、またホワイトアウトの世界が長く続き、午前9:00頃久住山本峰へと移動する。 久住山頂では時折星生崎が見えたりはしたが、それ以上にはガスは明けてくれない。 ブロッケンも良く現れてくれたのだが、湿気が少ないせいか淡いものばかりで絵にならない。 超強風の久住山頂の突端で人間霧氷になりながら待つこと3時間、 正午ごろ晴れるのをあきらめて久住から下山開始する。 するとどうだ、上の台辺りまで降りると晴れてきた、やっぱりな(笑)。思い直し、天狗にでも登ろうと取り付く。 天狗の中腹まで登った所で星生山を振り返ると、??。くすんでいる。PM2.5か?、 一挙に登る気が減退しUターン。 そういえば、時折ガス間に見せる青空の鮮やかさが、イマイチ欠けていた。 昨日はあんなに綺麗だったのに(泣)。 それでも方向により綺麗に見える所を写しながら下山する。しかし、晴れてくれただけでも良かった。 |