夏山のブロッケン等のガス景を楽しみに牙を研いでいたのに、 台風11・12号に盆までを見事に潰された形になった。 お蔭で山行き間隔も1週間を過ぎて、冷房漬けの体にも限界が近づいた。 そこで、台風11・12号の狭間で曇り(一時晴れ)予報の7日に朝駆けすることにした。 とにかく体を動かしたかった。 仮眠後、午前12:00過ぎに自宅を出ると空はまさかの快晴の星空、気を良くして九重へと車に乗り込む。 道中、幾度も空を確認するが、牧ノ戸峠まで終始満点の星空は変わらなかった。いや、 星の輝きは増して行った。 午前2:00前、下のPに車2台停まる牧ノ戸登山口に到着する。夏休みなのに台風のせいか少ない車である。 準備後、気温18度の牧ノ戸登山口を午前2:30出発する。 湿度が少ない様で割と涼しく汗もかかずに沓掛山を越えた。 大気も綺麗なようで阿蘇の方の視界も良く、星を撮らない私には勿体無い様な、綺麗な星の輝きである。 沓掛山頂から扇ヶ鼻分岐までの暗闇の登山道を眺めてみるが、最近にしては珍しく灯りが一つも見えない。 そして、その扇ヶ鼻分岐に到着後、逆に沓掛山を振り返って見るが、やはり灯りが一つも無い。 ひょっとしたら、久しぶりの九重連山の貸切かもと思いながら、相変わらずの満点の星空の下、 ゆっくり上げて行く。 午前4:00過ぎ、まずは天狗ヶ城へと到着する。早速、目をやる東の地平線付近は、 あまり高くないが霞層に覆われている。 上空は、快晴過ぎてピーカンの予感がしたが、良く見ると所々に面白い雲が散らばっていて、 朝焼けへの期待も出来る。 間もなく天狗ヶ城を後にして中岳へと移動。気温13℃、風も弱く快適な山頂である。 周りの山頂を見渡すが、灯りや人影は確認できず、やはり九重連山の貸切になったようだ。 空に散りばめられた雲は、期待通りに焼けて行き、秋を感じられた爽やかな夜明けとなった。 日の出は霞層からではあったが直ぐに抜けて強い輝きで九重連山を照らし始めた。 期待したブロッケンはガスの気配が全く無く、早々と諦めて中岳を後にした。 帰りにまた天狗ヶ城に寄り、下りかけた時に今日初めての登山者を久住山中腹で見つける。 久しぶりの綺麗な青空と絵になる雲に魅せられながら下山して行く。 思いがけない好天に只々感謝するばかり。 下山後は花散策で暑さに打ちひしがれ(大げさ)「おいちゃん家」に涼みに寄る。 男池ではキツネノカミソリが賑やかに咲き乱れていた。 |