長らく日本中を苦しめた台風18号がようやく過ぎ去って行ったが、爪痕も深い。 記録の残る1951年以降で初めて、九州、四国、本州、北海道の本土4島すべてに上陸した台風だったらしい。 近年、気象に関する記録更新が相次いでいるが、スポーツと違って全く喜ばしくない。 その台風一過に乗っかるのも癪に障るが、九重朝駆けへ行って来てしまった。 何時ものように牧ノ戸峠近くで仮眠を取り、午前3:00気温11℃の牧ノ戸登山口から星空の下歩き出す。 予報では夜明け前から雲が多くなるようになっていて、大焼けへの期待も無いことは無い。 ただ、PM2.5の予報は今日から増えるようになっていたので、はずれてくれればいいが。 沓掛山から前方を見るが灯りは無し、慣れない寒さに汗ばむことも無く上げて行く。 久住分れからは風も強くなり着増しして、午前5:00前に気温7℃、西寄りのやや強い風の天狗山頂に一番乗り。 最近、一時期より天狗への朝駆けも少なくなった様な気がするが、写真目的の私には嬉しい。 貸切かな?との思いも直ぐに消えて中岳側から女性が一人、そして間もなく男性が一人、計3人で夜明けへ。 到着時は割と綺麗な大気だった様で日の出30分前の朝焼けは綺麗に焼けていたが、その後PM2.5が襲来。 日の出が近づくとともに見る見るうちに景色が霞んで行き、御来光は拝めたものの結局「PM撃沈」だろうか。 「撃沈」と言えば聞こえは悪いが、私的には好きな言葉。「撃沈」と「絶景」は紙一重だから。 日の出後は、好転するはずも無い周りの状況をしばらく確認した後に下山を始める。 台風で寂しくなったススキの穂を眺めながら下山していると、前方でスティックを振る男性。宮本さんだった。 宮本さんは最近、大きく重たいカメラを置いて朝駆け登山から普通の登山へと変わられた。 あんなに写真が好きな人が良くもそんなことが出来たと、驚きと共に感心させられた。 もうそんなに若くない自分も長く九重登山を続けられるように見習いたい。 九重をぐるっと回る予定の宮本さんとお別れしての下山道は紅葉までの中休みか、登山者も少な目。 午前9:00前、牧ノ戸登山口に到着し、帰路へ着く。 |
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