九重大分山行脚*九重連山*

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九重連山 星生崎 朝駆け 登山フォトアルバム
(登山記)

2014.02.22

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(3:29)




    「機は熟した、敵は平治岳に有り。」と光秀の心境と言いたいところだが、やや物足りないものが有る。

    今冬も平治岳からの白い九重連山のモルゲンロートをずっと狙っていたが、

    天候やら積雪量やら大気汚染やらで今日まで

    叶わなかった。そしてそのラストチャンスとなりそうな本日、PM 2.5が心配される中「いざ出陣」である。

    体力次第では平治岳の後に大船山まで狙おうと、ラッセル覚悟で3年ぶりにワカンを引っ張り出す。

    この日の為にと、最近は詰めての山行で体力も少し準備したつもりだが、果たして通用するか?。



    午前0:00前、登山口である男池へと自宅を出発する。

    前回同様道路脇の積雪に目を取られながらの運転である。

    長湯までの路面は問題なかったが、長湯から阿蘇野への峠のトンネルを抜けると、

    そこは別世界だった。

    路面は20センチ程の積雪がワダチで荒れて凍った状態で、

    除雪された雪が道路脇に1.5メートル程の高い壁を作っていた。

    4駆でスタッドレスの自分の車でも帰りの登りは無理かもと思わせる程の状況で、

    男池P入口の除雪の為にスコップを持って

    来れば良かったと後悔をする。県道621号に出ると幾分かは状況は良くなったが、

    男池へと近づくにつれ又酷くなる。



    午前1:00、男池に到着するが道路脇は高い除雪された雪の壁で駐車場へ入れない。

    当然駐車場内も除雪されていない。

    「ギャラリー茶屋おいちゃん家」の前に車を停め、長靴に履き替えて積雪量を確認しようと、

    歩道へ上がるとズボっと30センチ

    はまる。歩道の積雪量は50センチ、更に男池遊歩道へ入り計るとこちらも50センチ。

    当然トレースも有る訳も無く、この瞬間今日の予定はアウト。スコップの心配どころでは無かった。

    ここで50センチと言う事は大戸越手前の吹き溜まりはと想像しただけでも吐き気をもよおしそうだ。

    これだけの積雪量が有れば九重連山の白さももう少し保ってくれるだろうと、

    次回へお預けして「いざ牧ノ戸へ」。



    では今日の夜明けは何処にするか?と考えながら男池から牧ノ戸登山口へと移動する。

    天狗・中岳は土曜日で多い、久住山は前回、稲星は前々回。

    結局、大雪の星生山を近くからと言う事で星生崎とした。

    午前2:00頃牧ノ戸登山口に到着し、星生崎と言う事で時間もゆっくり有るので、

    仮眠に入り午前3:00過ぎに起き上がる。

    午前4:00過ぎに出発予定の為、準備後車内で時間待ちをしてると隣に車が1台、

    そして声をかけられた。

    「くじゅう四季彩々 」の翁草さんだった。山中では初めてだった翁草さんと共に、

    午前4:00過ぎに牧ノ戸登山口を出発する。



    途中から翁草さんより先行させて頂き午前5:40星生崎直下へ到着、

    ここから星生崎へ直登する為ワカンを装着する。

    がしかし途中からクラスト化が激しく、ワカンよりアイゼンにすれば良かったと後悔。

    途中、初めてピッケルが欲しいと思った。

    滑ると一気に久住避難小屋広場までもと思われる斜面をカニの横歩き気味に慎重に登り、

    午前6:00頃星生崎に到着する。

    風も弱く心地よく、ピーカンながら真っ白な大雪がきっと素敵な黎明を魅せてくれるはずである。

    そして日の出、PM 2.5が心配された今日の夜明けにしては、まあまあな雪の星生山の朝焼けが見られた。



    その後、せっかくワカンを持って来たのだからと、

    久住山東尾根から稲星山まで行って見ることにして久住山に取り付くと、

    上から翁草さん。翁草さんは星生山縦走して帰られると言うことで、

    かなり先輩ながら関心させられる体力である。

    久住山東尾根を神明水へと下り出すと、案の定トレースはUターンしており無い。

    しかし深いと思われた登山道の吹き溜まりは硬くクラスト化していて難無く神明水まで下りることが出来た。

    ここでもワカンよりアイゼンの方が良かったのではないかと思われる。そして、いよいよ稲星山へ取り付く。



    ここからが問題であった。登山道らしきところを登り始めたが雪が深い、膝から腰辺りまでが当たり前。

    雪が柔らかくワカンを付けていても平気ではまる。又そのワカンを付けた足がはまると抜くのに一苦労する。

    悪戦苦闘し、ようやく深い雪から逃れて稲星山の中腹辺りの尾根で山頂方向を見上げると、だれか下って来る。

    人のことは言えないが、「珍しい人が居るな」と思いながらよく見ると女性の様だ。ここでピンと来た。

    やはり「1人ですけど、なにか?」 のnacchi***さんだった。

    この先進むのを軽く引き留めたが止まるはずも無く、走り去った。

    午前10:00、久住山東尾根から1時間ほどで稲星山頂に到着する。

    天気が良く暖かいせいかガメラは衣を脱ぎ捨てていた。



    次なるは中岳、本当の難所はこの先の中岳南斜面に有った。

    nacchi***さんから聞いてはいたが想像以上だった。

    何時もなら10分そこらで登る所だが、腰ぐらいのラッセルでなかなか前に進まず40〜50分かかった。

    それでもnacchi***さんが苦労してトレースを付けていてくれたおかげで、かなり助かった。

     nacchi***さんに感謝。

    ワカンを付けたり外したり、ここでもワカンに存分にもて遊ばれながら、午前11:00中岳山頂に到着する。

    稲星から1時間。

    中岳山頂は好天の土曜日、多くの登山者で賑わっていた。ガスと雲も出てきて絵面的にも良くなってきた。

    最後に天狗ヶ城に登り、池の小屋から慰霊碑の丘を回り下山路についた。

    今日も当然ながら「九重の四季」の木下さんを始め多くの朝駆け人が駆けたようだ。















男池の「ギャラリー茶屋おいちゃん家」の前の道路
歩道や男池遊歩道の積雪は、なんと50センチ、
道路脇の除雪された雪の高さは1メートルほど、
当然、駐車場へは入れず。










 

星生崎からの日の出前の雪の三俣山・平治岳












星生崎からの日の出前の雪の久住山












星生崎からの日の出直後の雪の星生山










    

星生崎からの日の出直後の雪の星生山










 
(画像クリック:拡大)
雪景色の女王・星生山の夜明け












星生崎からの日の出直後の雪の三俣山・平治岳












星生崎からの雪の星生山












星生崎からの雪の星生山










 

星生崎からの雪の肥前ヶ城・扇ヶ鼻












星生崎からの雪の星生山










   

上の台のシュカブラと雪の久住山










  

久住山中腹からの雪の天狗ヶ城・三俣山










  

中岳中腹からの雪の稲星山










 

空池東縁からの雪の星生山










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