仕事の隙間を突いて久しぶりの九重へ行ってきた。約一ヶ月ぶりだが長く感じた一ヶ月だった。 天気予報は晴れ、PM2.5予報も少ない。つい何かを期待してしまう。 午前3:00、気温6℃の牧ノ戸登山口からコンクリート道を歩き出す。風が強く寒い。 今年初めてのヌエが沓掛山上まで後を付いてくる。この怪しげな声を聴くと春の終わりと夏の始まり感じる。 沓掛山から前を見ると灯りが一つ、さすが平日らしく風以外は静まり返っている。 前の灯りを追いかけるように久住分れから御池へと上げ、 中岳方向へと進むその灯りと別れて天狗ヶ城へ直登する。 午前5:00前、冷たい北風が吹き付ける気温0℃の天狗ヶ城の山頂に到着する。 気温0℃、こんなに冷えるとは思って無くダウンも置いてきたため、寒さを忘れた体が震えあがる。 東の空は残念ながらこの時期特有の分厚く高い霞層が覆っていた。視界も悪く由布岳がぼんやりと見える。 それでも久しぶりの九重の山上の夜明けを貸切でふける。 日の出後、朝日の輝きが増すのをしばらく待ってから、天狗ヶ城を後にして中岳へと移動。その後下山開始。 待ち遠しいミヤマキリシマの株を眺めながら牧ノ戸登山道を下って行った。 難敵シャク君は天狗ヶ城山頂部ではあまり見かけなかったが、 空池辺りから下は食べ放題、西千里辺りでは完食気味。 食べ残された沓掛山のミヤマキリシマはややピークを過ぎていた。 その他の花では、イワカガミがピークを迎えて、マイヅルソウが咲き始めていた。 午前8:00ごろ気温9℃の牧ノ戸登山口へ到着、その後は花散策へと向かう。 少し早かったワニグチソウにグッドタイミングなササバギンランと少し遅かったキンランをゲットして男池へ。 今年も何とか会えたグッドタイミングなキバナチゴユリ、新緑の木漏れ日に輝いていた。 |