雪ロスの為に山行きも2週間近く間が空き、そろそろ山へと思ってたところへのタイミング良い寒波。 人とヌカルミを避けて久しぶりに冬の大船山への朝駆け。 登山口は今までだったら迷いなく最短の今水なのだが、年と共に急登より長くても緩やかへと気が変わって来た。 山頂に午前6:00着予定で登山時間を3時間みて午前3:00、気温氷点下4℃の男池登山口を出発。 暗い男池の森へとはいって行く。とは言っても冬の男池の森は夏とは違い満天の星空。 かえって夏より心強い気がする。それに、もののけ達も冬の方がおとなしくしてるようだ。 殆んど雪も融けて無くなった森の中をかくし水からソババッケ・大戸越(うとんごし)へと上げる。 午前5:00前、冷たい風が吹き抜ける大戸越から休まず北大船山へと取り付く。 途中から霧氷がちらほら、北大船山の尾根へと上がりついた時には辺り一面の霧氷畑。 期待した以上の出来栄えに喜ぶのも束の間、見上げる大船山はガスの中。 途中で着替えをして、殆んど諦めながら山頂部を包むガスの中へと、はいって行く。 しかし、山頂に近づくにつれてガスが薄まり、山頂到着時には上空は星空へと変わった。 午前6:00、気温氷点下10℃の北西の強い風がガスと共に吹き付ける大船山頂に到着。 ガスの押し寄せる北西側は何も見えず、上空と南東側は開けて、すでに黎明も始まっている。 慌てて三脚をセットして構えるが、ガスが次第に増えて行く。 最初は良く見えていた日の出方向も時折見える程度となり、日の出も危うくなった。 そして、日の出。何とか、ギリギリセーフと言うところだろうか。 日の出と共に御池上空に立ち込めるガスを一瞬、赤く焼いて朝日は消えて行った。 その後は約2時間、眠さ・寒さと闘いながらホワイトアウトの中、ひたすらガス晴れを待った。 他に登山者でも居れば時間つぶしでも出来たのだが、土曜日と言うのに誰も登って来ない。 午前9:00を過ぎた辺りから時折青空が見え始めて、午前10:00には完全に晴れ渡った。 ガス晴れ際には大きなブロッケンもゲット出来て、待った甲斐が有った。 午前10:00過ぎに大船山頂を後にして、凍った残雪に注意しながら男池登山口へと下る。 |
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